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交際クラブ詐欺の追跡と調査

2009年7月20日 月曜日

雑誌やウェブページで「セレブ女性と交際して稼ぐ!」というような内容で男性を募り、交際するには保証金が必要だとして金銭を騙し取る詐欺が横行しています。

注意すべきは不法原因給付

民法708条 「不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りでない。」

つまり、交際クラブについては、愛人になって金銭をもらう事を目的とした交際クラブであるため、この愛人になって金銭をもらうという目的自体について、「公序良俗に反する」と考えられます。

ただし、不当利得やそもそもの約束事が明白なら詐欺行為として争訟することもできるようで、このあたりの詳細は弁護士さんなどの法の専門家との共同作業を行っていく事になります。

さて、実際の事例。

Aさんは、奥様に黙ってお小遣いを稼ごうと思い、週刊誌に載っていた交際クラブに入会し、スポンサーコース(セレブな女性と付き合うとセレブ女性から男性に報酬が支払われるシステム)を選択しました。当初の入会金は無料でしたが、早速、クラブ側から連絡があり、セレブ女性と高級ホテルで会うことになりました。Aさんが高級ホテルに行くと、30代の実業家であるという女性が待っていて、Aさんは性的交渉を持ちました。

その後、クラブ側から正式にお付き合いをするのに、相手側(30代の実業家であるという女性)が1000万円の保証金を入金したので、男性側は半分の500万円の保証金を用意してください、と連絡がありました。この交際は週1回のデートの必要があり、デート費用は女性持ち、クラブ側の規定では8万円の報酬、1年間の交際で女性の1000万円の保証金はAさんがもらえて、Aさんが積んだ500万円は返金されるシステムで、それぞれ、クラブ側に20%の手数料が取られる仕組みだということです。Aさんは、必死で500万円をかき集めましたが、結局足りず、困っていると、クラブ側の担当者から、消費者金融でお金を調達する方法を指示され、500万円を交際クラブ側に振り込みました。

ところが、振り込み後、交際クラブ側からの連絡は途絶え、Aさんがしつこく電話すると、クラブ側の担当者から女性が海外に出張したため、3ヵ月後に連絡するという始末。結局、3ヵ月後も会えず、返金を求めるも応じてもらえないという状況に至った。

さらに、この事態が借金などで奥さんにバレてしまい、離婚を申し出られてしまった。

<事実調査>

交際クラブはホームページを持ち、週刊誌で広告を出していますが、表記住所には該当する企業はありません。そのため、まずは、居所に関する調査を行います。この場合、被害まもなくであった為、1週間ほどで居所が判明しました。

居所の判明後、通常監視を継続し、事務所と思われる部屋の出入りがある人物を撮影し、担当者や関係者に関する居所調査・所在や氏名などを確定する調査を行います。交際クラブは、男性2名が主に行い、アルバイトのような男性が1名判明しました。追跡などの行動監視の中、交際初期のセッティングを行っていたようで、男性会員とセレブ女性とされる女性がホテルで密会する現場を確認したので、そのまま女性の所在などを確認しました。

女性は飲食店勤務の女性であり、セレブ女性とは程遠い生活をしていることが判明しました。

Aさんに確認したところ、Aさんが会った女性もこの判明した女性である事が判明しました。

その後、第三者を交えた話し合いが行われ、Aさんの保証金返還が行われたそうです。

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