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探偵業界には調査料金の基準などはありますか?

2012年10月8日 月曜日

<相談概略>
夫の浮気の調査です。ある探偵社に相談したところ、直接相談に来ないと、見積もりは出せないと言われ、500万円だと言われました。結果が出なければ、半額返すそうです。
他の探偵社に相談したところ、1週間で120万円だと言われました。
御社に相談したところ、概算は40万円だとお見積りの回答をもらいましたが、見比べてもほとんど同じ内容です。
探偵の方には、料金の基準のようなものは無いのでしょうか?

<解説>
過去、探偵業にも料金基準はありましたが、公正取引上、基準を設けることは良くないとのご指導を受け、個別の会社による独自の料金となりました。

東京都調査業協会によれば、車両の有無などによって差はあるものの、大体1時間あたり15000~20,000円というのが、平均的な料金帯のようです。

料金表を公開している探偵社の1時間あたり1名の調査料金の平均帯は、6,000円~8,000円程度が、最も多い料金帯のようです。

浮気調査の場合、おおよそ2名以上の人員を配備した調査が主流です。ですので、上記の最も多い料金帯で換算すると、1時間あたり2名で12,000円~16,000円というのが、妥当な時間換算費用だと考えられます。

他社様のお見積りの詳細がわかれば、それぞれコメントできますが、できれば、上記の平均帯から、妥当性のある費用かどうか見当ができると思います。

<本件についてのお見積り条件>
種別:夫の浮気調査
概要:
帰宅が遅く、メールを奥様がチェックしたところ、浮気をしていることが想像できる内容で、特定の女性とメールなどのやり取りをしていることが発覚した。
別居はしておらず、夫の行動は大まかにつかめる状態。土日祝日はお休みで、子供がいるため、夫は家族と行動を共にしている。
車は使わず、使う場合は土日祝日のみ。お酒を飲むこともあるため、移動はほぼ電車か徒歩であり、時折タクシーを使う。帰宅が遅いと言っても、終電には必ず家に帰ってきている。
最近、健康に気遣い、自転車で駅まで行くことはあるが、駅前に駐輪場を借りたため、駐輪場には夫の自転車が駐車してある。
会社の退社時間は、午後5時ちょうどであり、残業は長くても1時間以内と決められている。そのため、今までは残った仕事は、駅前のカフェでするか、家に持ち帰ってしていた。

<条件からの調査計画>
調査実施基本期間:午後5時より会社前から開始し、基本的に午後8時まで行う。夫の行動に動きがあれば、調査はそのまま継続する。

使用車両:必要なし。タクシーの場合は、後続タクシーに乗り追跡する。

必須人員:2名

調査機材:ビデオカメラ他、特殊カメラ、サブカメラとしてデジタルカメラ

特筆事項:土日祝日は家族と行動を共にするのが常であるから、調査日設定はしない。

所見:
浮気の頻度は、大まかに週に2回程度のようですので、1週間調査をすれば、2度の浮気に当たる可能性があります。
浮気をする場所によって、その証拠能力に差異がありますが、まずは、浮気の事実と相手の特定をするには、十分な期間です。
会社も内勤であり、営業マンのように営業先からの直帰なども無いようですから、会社前から午後5時に開始すれば問題はありません。
仮に残業などをして、1時間後だとしても、6時前後には会社から出てきますし、近くのカフェで仕事をしていたとしても、午後8時まで見れば、その日の様子はわかるはずです。

<評価>
例えば、500万円の費用をかけて、何もないとすれば250万円戻すということであれば、極端にいえば、調査をしなくても何もなかったと報告し、250万円の費用を取ることもできますし、何を基準に500万円と見積もりをしているか曖昧です。

消費者被害として消費者センターなどに多く寄せられている相談内容に酷似した費用の仕組みであり、金額ですので、この業者には、何日間の調査を何人で行い、報告は常にあるのかなど調査の内容について詳細な表示を書面でさせるべきでしょう。

1週間120万円という費用に関しては、人員の規模や調査を行う時間、車両などの配備の体制をよく勘案すべきです。というのは、大規模な調査になれば、この費用といっても、前述であげた調査費用の平均帯になる可能性があるからです。

しかし、夫が帰宅してから調査をする必要はありませんし、出勤時間と会社の始業時間を考えれば、この時間帯に調査をすることは無意味ですから、調査をする1日当たりの時間は、退社時間から終電の時間までになりますから、限られています。

仮に終電の時間を午前1時とした場合、退社時間の5時から考えると、8時間が1日当たり最大の調査期間になります。土日祝日は浮気相手と会わないのですから、不要な調査は行わないとすれば、1週間のうち、月曜日から金曜日までの調査になり、最大で5日間の調査になります。

つまり、1日当たり最大8時間×1週間当たり最大5日間=最大40時間の調査が本件の場合、最大の期間になります。

これを120万円で割ると、1時間あたりの費用は3万円となり、人員を多く配備している可能性があります。そのため、そのまでの規模が必要かよく検討するべきでしょう。

弊社、T.I.U.総合探偵社の場合、日によっては浮気行為をせず、まっすぐ家に帰ったり、飲み会で泥酔する事もあるようですから、短期間で終わる日が1週間の内、数日あると考えています。

40万円台のお見積もりは、概算であり、このようなケースで多く適用されるパック料金プランの30時間のパックを利用した場合で提案させていただきました。

<費用と品質>
弊社は、独自の調査員がおり、会社の従業員です。

彼らは、探偵学校において、1年間542単位の修得科目を身につけ、卒業試験に合格後、さらに、入社試験をパスして調査スタッフとしてのスタートを切っています。

入社後は厳しい研修を受け、常にスキルアップを義務付けられていますので、高品質な調査を保持しています。

その証拠として、弊社T.I.U.総合探偵社は、同業他社様からの調査を引き受け、調査現場を担当する調査会社であり、新規探偵社などに経営指導や調査の適正化のために指導をする立場です。

探偵社に関しては、広告宣伝と契約事務が主業務で、他の個人事業者などの探偵事務所に実務調査を振り分ける、いわゆる一次業者があり、こうした業者は、広告宣伝を強化していますから、かなりの率で、ご依頼者様はそうした一次業者を目にすることになるはずです。

ところが、こうした一次業者は、主に広告と契約事務が主業務ですから、消費者視点から見れば、中間マージンを取っている業者という位置にあります。

そもそも宣伝では、自社で調査をしているように見せても、実態は二次業者や三次業者に事実調査を下請させるわけですから、調査の品質は、下請会社のまばらな品質になってしまうわけです。

ゆえに、探偵調査に関しては、「調査費用=品質」の関係は成り立ちません。
品質の判断基準は、その探偵社が調査にどのような姿勢を見せているかによります。

こうした点で、ホームページをよく見ればわかるというものではありません。なぜなら、どの業者も調査品質は高品質だと書いているからです。

では、どこを見ればよいのでしょう。

多くの探偵社は、自社で探偵学校を運営しています。
ここのカリキュラムやその量、プログラムがどの程度充実しているかよく比較すれば、その探偵社の調査に対するスキルや姿勢が見て取れます。

例えば、数十時間の教育で短期に探偵になれるという設定をしている探偵社は、短期で卒業した卒業生が調査にあたることを意味しています。

数百時間、十分すぎるほどの教育を提唱しているところは、調査に対するしっかりとした姿勢で、調査のスキルや経験値の高い探偵社だと評価できるでしょう。

<アドバイス>
費用面が理路整然として、自社料金の明確な基準のある探偵社をまず選びましょう。

探偵学校がある場合は、その探偵学校をネットで調べ、どの程度の教育をしているかで、その探偵社の調査に対する姿勢を見ましょう。